2021年11月07日

遥か

なんでもない会話はいつだって幸せだ。

「もしも生まれ変わっても、もう一度自分になりたい?」

「どうかな。なりたいとは思うけど・・・・」

「なんか微妙な言い方。私はなりたいかな。」

「どうして?」

「だって、今までそれなりに幸せだし、ちょっとだけ
 やり残したことがあるくらいで、生まれ変わったら、
 そのやり残しを出来るかなって。そしたら完璧。」

「やり残したこと?」

「まぁ、色々。子供のころのこととか。もっと好きなこと
 したかったとか。それで、結局あなたは?」

「やっぱり自分になりたいかな。」

「あなたはどうして?」

「君がもう一度君として生まれ変わってくれると
 わかっているなら、もう一度君と出逢える気がするから。」


会話の後の笑顔も、見つめ合う視線にも幸せは感じられる。

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posted by bluerain at 21:29| Comment(0) | 詩的小節 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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