いのち

道の端でたたずむように

花は黙って月を眺める


自らの美しさには

気づかぬままに


道の端でたたずむように

月の光に憧れる



月も花も共にある

ただ光と共にある


いのちという名の

光と共に





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そらのなみだ

誰のために泣くのだろう

何のために泣くのだろう

悲しみにくれる涙か

喜びに溢れる涙か

どんな心の涙でも

空の涙はいつだって

大地の花を輝かせ

乾いた心を潤わせる


誰のための涙でも

何のための涙でも

空が涙を流す理由は

きっと命あるもののため



涙を知らない命たちの

代わりに空は涙を流す







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包み込むように

道に咲く微笑みたちに

そっと微笑み返したならば

きっと夜空の笑顔でさえも

優しい光をくれるだろう


青空の眩しい笑顔に

いつだって元気をもらい

灰色の空の涙さえ

悲しみを包むだろう


誰だって独りじゃない

いつだってこの世界には

どこだってこの世界には

優しい笑顔に包まれている





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ひとひらの月

雪解けの水溜り

映る一片の花びらは

静かにゆれる下弦の月

ただ風に身をまかせ


星たちの瞬きも

風たちのささやく声も

静かにゆれる下弦の月は

まだ満ちぬとも微笑んで




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夏の終わりに

冷たく硬いアスファルトの上

夏の小さな命の亡骸

優しい土に還れたらのなら

だけど想いは届かぬままに


夏の終わりの夕立は

悲しみと慈しみの

彼らを想う葬送曲

彼らを想う空の涙





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雲の階段

夕焼け色に染まってく

雲の階段昇ってゆけば

月にたどりつけるかな

もしもたどりつけたなら

星たちのささやきを

子守唄の代わりに聴いて

三日月ベッドで眠りにつこう

きっと幸せいっぱいの

優しい夢がみれる気がする



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月歌

冬空の優しい笑顔

誰のための笑顔だろう

きっとみんなのためなんだよね

明日からはまた少しずつ

その笑顔は欠けてゆくけど

優しさは変わらずに

夜の闇をいつでも照らす

時に星の瞬きと共に

夜の闇をそっと照らす

今夜も静かな光を放って

天使の羽

陽だまりに落ち葉がひらり

夕陽に照らされ落ち葉がひらり

きらきらきらきら落ち葉がひらり

天使が落とした羽のように


陽だまりに落ち葉がふわり

風に揺られて落ち葉がふわり

ふわふわふわふわ落ち葉がふわり

天使の羽はまた青空に

月の舟

夜空に浮かんだ月の舟

誰の想いを運んでいるの

誰の元へと運んでいるの

今夜もきっとたくさんの

愛しい想いを乗せてるんだね

今夜もきっとたくさんの

愛しい人へ届けるために

いつでもみんなが愛しい人の

夢を見ることが出来るように


夜空に浮かんだ月の舟

今夜も星の波の中を

ゆらりゆらりと進んでく

眠らない空

月が静かに眠るように

青い空に白く光る

ぼんやりと目に映るのに

どこか優しく輝いて

太陽に隠れながら

また夜を待っている

月はずっと眠らない

青い空の向こう側で

いつだって僕等を見てる

いつだって優しく微笑んでいる